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龍にまつわる話

【海千山千(うみせんやません)】

蛇(へび)は、海に千年、山に千年住むと、龍になるという言い伝えがあります。
そのことから、さまざまな経験を積み、物事の裏の裏まで知っているような、
したたかな人を言うようになりました。

【九似(きゅうじ)】

龍は九似(きゅうじ)といって、九種類の動物に似ているとされています。
角(つの)は鹿、頭は駱駝(ラクダ)、耳は牛、目は兎(ウサギ)または鬼、
鱗(ウロコ)は鯉、掌(てのひら)は虎、爪は鷹、腹は蛤(ハマグリ)、
そして項(うなじ)は蛇(へび)です。
自分に共通の要素があるものに憧れるのは、蛇も一緒のようです。

【逆鱗(げきりん)】

龍のあごの下には、一枚だけ逆さまに生えている鱗があるそうです。
龍は人を背中に乗せるほどおとなしい動物ですが、
しかし、この鱗に触れたが最後、怒り狂って人を殺すといわれている。
龍は天子の象徴なので、もともとは「逆鱗に触れる」というのは、
天子や帝王を激しく怒らせることでした。
後に、目上の人を怒らせることに使われるようになりました。
最も触れられたくない場所は、最も触れられたい場所の裏にあるそうです。

【贔屓(ひいき)】・・・竜になれなかった子供

目をかけて引き立てることを「贔屓(ひいき)する」、
後援者のことを「ご贔屓」といいますが、その贔屓、実は架空の動物です。
竜には九匹の子供がいましたが、どの子も竜にはなれませんでした。
そのうちの一匹が贔屓です。
顔は竜で、体は亀。
重たいものを背負うことを好んだことから、記念碑などの台座に彫られるようになり、
やがて力を込めて踏ん張るとか、支えるという意味になりました。
もともと「ひき」と読まれていたので、「引き」とも重なったのでしょう。
好きで背負っているとはいえ、重たい石碑を支えているのですから、
贔屓も相当大変そうです。
それでも竜になれなかった夢を抱えつづけていくのかもしれません。